新卒無駄遣い日記

新卒を半年で無駄にした人間を憐れんで。

配送員は電気あんまの夢を見るか。

 

爽やかな風に揺れる金色の麦畑。

不自然に路傍に佇む毒々しい彼岸花
遠慮がちに景色に色を添える百日紅

2週間も経つと微かに香り出す金木犀

秋も近いと西日に目を細める22歳無職。

 

 

10/1から正式に無職になった。

が、9/29、最終出勤日の翌日から以前のバイト先の配送会社に戻り、元気に家電を運んでいた。

 

トラックの運ちゃんたちはみんな気さくで出戻りに優しかった。職場内で同年代とコミュニケーションが取れる時点で前職より遥かにマシである。10分くらいキン●マの話をした。

 

聞けば、自分が居なかった半年間で社員の負担軽減&業務の効率化、加えて賃金アップというホワイト化が急速に進んでいた。前職があまりにも黒かったので白く見えるだけかもしれないが。

 

聞けば、見た目が完全にギャングの課長が、元請けの佐●急便にジョルノもビックリのスゴ味を見せつけ、かなりの金額をぶんどり社員に還元しているそうな。前職との強烈なギャップに混乱してタバコを逆さに咥えた。

 

 

さて、我々の依頼主は天下のジャパ●ットである。

こいつがやらかした。

 

9/16、敬老の日

ジャ●ネットは地獄の蓋を開けた。

 


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驚きの10万円引きである。

嘘である。元の値段は19万円くらいだ。

だが爺ちゃん婆ちゃんは想像以上にちょろい。

さらに増税前という見事なコンビネーション。

結果、●川の倉庫がパンクするほどの注文が殺到。

自分の腰が疲労骨折するに至った。

 

神経が挟まっているようで、普通にしてるだけでふくらはぎまで痺れる。マッサージチェア運ぶ奴がマッサージ必要になるという痛烈な皮肉だ。

 

接骨院に行き、問診票に無職と書く時は大和田常務みたいになった。保険が切れていると知った時はレールから外れたと痛感した。そして最悪手術が必要と言われ心も折れるところだった。

 

だが、体を動かし汗をかき、変わる景色の花々を眺め、ラップバトルを観ながらもりもり飯を喰らい、自由に喫煙し、終始くだらん話をし、たまに客から貰えるチップに湧き、運ちゃんから奢られ、夕方には勉強や読書をし、毎晩日付が変わる前に疲れて眠り、翌朝きっちり7時に目が覚める。

 

昼飯も食えず23時半まで虚ろな目で働いていた頃と比べると、こんな生活はすごく正しく健全であると感じる。

 

なんの責任もないしね!