新卒無駄遣い日記

新卒を半年で無駄にした人間を憐れんで。

四月下旬、雑記

 

四月上旬を書いたのだから下旬も書かねばなるまい、五月上旬が終わるまでに。といった強迫観念に駆られたので書く。

 


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・配送で秩父に行ったら一匹の猿がいた。坂を下っていったので見ると群れがこちらを睨みつけている。ウミネコのような鳴き声をあげたかと思うと数匹が凄まじい早さで麓から私を追ってきた。ワンチャン勝てると思われたのだろうか。癪だ。

 

 

・漂白の想いにかられたので伊豆半島に一人旅をと思い立ち、翌週には出発していた。GW回避は無職の特権。

 


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・山が近いというより山の中にいた。

井上靖の墓があると聞き、標識に従って歩いたのだが迷子に。google mapに従ったら道案内が途中で終了。けもの道に一人。無念の撤退時の写真。

 


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・道がつづら折りになっていよいよ天城峠に近づいたと思うころ、雨脚が杉の密林を白く染めながらすさまじい早さで麓から私を追ってきた。

これは川端康成伊豆の踊り子の冒頭。

この作品が書かれた&作中にも登場する湯ヶ島温泉の湯本館という温泉に行った。

一人では泊まれない宿は存外多く、この宿もそうだった。湯浴みだけだったが川端が居た部屋も当時のまま残されていたりと博物館的な価値も感じられた。

 


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・泊まった宿。

天井の低さや建物内の高低差とそれに伴う階段の多さから感じられる古めかしさ、食事の時以外に他の客を目にしなかったことが気に入った。あと部屋にあった灰皿。ビバ喫煙室

 

 


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・露天風呂は巨石をくり抜いたものだった。

圧倒的な存在感からテンションが上がってしまい、他に客が居なかったので素っ裸で写真撮ってケタケタ笑っていた。

冷蔵庫が三本は入る広さの湯船に浸かり、たまたまの満月を見上げ、月夜の空は藍色に見えるんだなぁ、黒じゃないんだなぁ、そういえば俺の万年筆のインクの名前は月夜で藍色だなぁなどと思いずっとニタニタしていた。

愛しているを月が綺麗ですねと訳したとか訳してないとか言われてる元英語教師の彼も愛と藍をかけたのかなぁなど思う。

 


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・浄蓮の滝。綺麗ででかい滝。近くで外国人労働者が山葵を植え続けていたのが印象的だった。

 


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伊豆の踊り子にも出てくる旧天城トンネル。

ここまで辿り着くのに本当につづら折りの道や杉の密林を抜けてきた。同じ体験をしたのだなぁと浸れたのも束の間、スギ花粉にやられた。

 

トンネル内は体感400mくらいで狭く暗く寒く湿っていた。トンネルを抜けるとそこは雪国であるはずもなく、入口と同じ景色であった。ただ往復した。

人っ子一人居ないトンネル、どっか別の世界に行っても誰も気づかないんだろうなぁ、異世界転生して無双するかぁなどニヤニヤしながら歩いていたのは文豪たちへの冒涜といっても過言ではなかった。

 

 

・友人オススメの観音温泉に行った。ぬるめなのでとろとろの良い泉質も長湯で楽しめた。

こじんまりしたサウナもあり昼間からサウナトリップをキメて山の深緑とまだ少し寒い風を感じ、変な鳥の鳴き声を聴いては声を出して笑っていた。

時間制限があったらしいが俺しかいなかったのでスルーだった。

 


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網代カニ雑炊を食べた。たぶんメインでは無いのだろうが毎年これを必ず食べに来ている。

美味そうに撮る方法がわからない。

というか美味そうに撮る努力もしない。

 

 

・二日目は熱海に泊まった。18時くらいに駅前で酒でも飲もうと思っていたら和民以外の全ての店が閉まっていた。コンビニで酒を買い柿ピーを食いながら寝落ちした。

5時頃に目覚め、窓から海の方を見ると朝焼けが美しかったような気もしたが眠くてカーテン閉めて寝た。


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伊豆山神社。犬が生きていた頃、親が連れて行った事があると言っていたので来た。

祈願することも無いので階段登って景色みて煙草吸って帰った。まぁこういうのでいいんだよ。

 

家に帰って聞いたら犬と来たのはこの神社じゃなかったらしい。

 

旅行記は終わり。終わってみて何かしらの変化があるかと思ったが何も無いしそんなもん求めてもいない。文字通り山はいっぱいあったけどオチはない。

 

・最近サウナにハマっている。

12分耐えて水風呂に浸かり外気浴。

やってみ、トぶぞ。

銭湯用のお風呂セットを揃えたが、こういうものを選んで揃える時の楽しさはたまらんね。それを持って出掛ける時もまた良し。

 

 

・たまにマスクを外して歩くとえも言われぬ気持ちよさを感じられる。やってる事はサウナに近いと思う。

が、臭い。世の中こんなに臭かったっけ?

四月上旬、雑記

 

・つれづれなるままに、日暮し、スマホにむかひて、こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

 

・言いたいことは兼好法師が言ってくれていた。

 

・桜の咲いている間、思うことがあったので記事を書いていたのだが気がついたらとっくに散っていたのでお蔵入り。

 

・同じ理由でお蔵入りになった金木犀の時期の記事もあることに気がついた。

 

・約七年前の三月末、ニュージーランドに行っていた。三月末公開に向けて記事を書いていたが、まぁお蔵入り。

 

・季節はいいものだ。空気感が回顧のきっかけとなる感覚が好きだ。嫌いとも言える。良い回顧とも限らないので。

 

・春はあけぼのというが春の明け方に起きていたためしがない。

 

・冬はつとめてともいうが冬の早朝に起きていたためしもなかった。

 

・いつしかと花の梢は遥かにて

    空に嵐の吹くをこそ待て

 

・これを見よ上はつれなき夏草も

    下はかくこそ思ひ乱るれ 

 

・あらたまるしるしもなくて思ほゆる
    古りにし世のみ恋ひらるるかな

 

・憂き身をばやるべき方もなきものを
    いづくと知りて出ずる涙ぞ

 

・いずれも清少納言。千年前の人間だが感受性も表現力も現代人では勝てない。豊かさとは。

 

・人と話す体力がない。言って欲しいであろう言葉ばかり浮かぶ。そのうえ理解を得るための言葉選びも必要となるとコスパの悪さしか感じない。

 

・情とは糞のこと。他人の存在前提の幸福なんて風の前の塵に同じ。

 

・いつの間にか人間強度が下がっていた。きっとこうじゃなかったのに。

 

・文化というか慣習に従っていただけで調子こいてんじゃねーと名指し説教され、理不尽さにより目が覚めた。結構頑張ってたのになぁ。久しぶりにただ悲しい。

 

・言いたいことはライナーが全部言ってくれた。文字通り俺も馬鹿な奴らに3年間囲まれておかしくなっちまっていた。

 

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進撃の巨人が終わった。

 

・三年続いた関係が終わった。

 

・花粉はまだまだ終わらない。

 

・配送生活はもう終わりにする。

 

・ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみにうかぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と棲と、又かくの如し。

言いたいことは鴨長明が言ってくれていた。

 

十二月、雑記

 

総括をすると今年が終わった気になってしまう。

何もできなかった今年をまだ終わらせたくない。

という訳で五ヶ月ぶりの雑記を。

 

 

・12/22

応募しようとしていた映像翻訳の求人が予定より早く募集を停止した。
時間をかけて履歴書を書いていたのが仇となった。

急いては事を仕損じるとも言うし、善は急げとも言う。
急がば回れとも言うし思い立ったが吉日とも言う。
こうなる運命だったのだと、思いの外さっぱり諦められてはいるが、はてさて、また先が見えなくなったぞぉ。

 

 

・12/23

休日だったが人が足らんと言う。

仕方が無いので出勤した。

珍しく葛飾区と北区辺りの配送だった。
小さい頃は北区で暮らしていたため、下町らしい商店街や路面電車には懐かしい気分にさせられた。

商店街での作業中、売る気のないレイアウトで店頭に置かれていたパイナップルの缶詰が(なんでだか)どうしても気になったので買うことにした。

店主と思われるやる気のないおっちゃんがびっくりしていた。商店やってんのに物買われてびっくりするなよ。

お金を出すとおっちゃんが「ありがとうね!」とびっくりするほど気持ち良くお礼を言ってくれた。缶詰一個では足りないなぁと思い、思わずレジ横のすあまも買ってしまった。

 

 

・といった感じで友人に日記を送り付けている。三日坊主になるまいとしているが師も走る月なのでどうも忙しく手が回らない。もしやこの言い訳をしている状態こそが三日坊主ということなのか。

 

 

・高校からの友人達と久しぶりに顔を合わせた。

なんの目的もなしに集まって駄弁ってのつもりだったのが友人達は誕生日の近い俺を祝う準備をしてくれていて、ケーキとプレゼントまで貰ってしまった。この時期に集まると毎回なんかしらしてくれるので申し訳なさとありがたさでいっぱいです。サプライズしてくれようとしていたのにタイミング悪く廊下に出てしまったのは純粋に申し訳ない。

高校生の時に貰ったドクロの置物は部屋の隅で今も俺を見つめている。歳をとったなぁと思いながら、貰ったビール券を俺は見つめている。

 

 


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・久しぶりに馬に乗った。上の画像は、甘えて顔を擦りつけているのかと思ったら顔が痒いだけだったと判明した瞬間の写真だ。馬の感情とは関係のないフレーメン反応という現象なのだが嘲笑っているようにしか見えない。というかこの馬、トレッキング中に草を食べ出すわ、立ったまま寝るわで完全に俺を見下していた。馬がアホで可愛いという話をしたら、「さすが馬鹿の一角を担っているだけある」と言ってきた佐々木はやはり天才。

ちなみにこのとき俺が来ている服は仕事用の作業着。馬面を擦り付けられてだいぶ馬臭いが翌日そのまま出勤した。

 

 

馬は良い。すごく好きだ。

あの物悲しそうな目、しなやかな筋肉、長い足、ぶよぶよの顎、隙あらば草を食む所、人語や心情を理解する賢さ、そして人を乗せる事を全く何とも思っていないような姿、その全てが好きだ。

初めて馬に乗ったのは高校三年、ニュージーランドにいた頃だ。だだっ広い庭(獨協大学の半分くらいはあった)で暇つぶしにひたすら乗っていた。俺の中でニュージーランドでの生活の象徴が馬である。ニュージーランドでの生活は俺の人生観に大きな影響を与えた。留学で人生が変わったなんて陳腐な表現だが過言ではない。これだけで一つ記事が書けそうなのでまたの機会にするが、俺はあれ以来変な人になった。あれ以前も変だったろと突っ込むのはやめろ。

 

 

・願いと呪いは紙一重だなぁとこの時期は思う。相手を想い五寸釘を打つ行為も願いの範疇だし当たり前なのだがそういう話ではない。。

クリスマス、誕生日、新年と、何かと願い事だとか抱負、祈りなどを意識することが多い。

強すぎる想いはそれ自体が他者向けか自分向けなのかは問わず対象を苦しめる。簡単に言えばプレッシャーに圧殺されうるということだ。何事にも何人にも大して期待も願いも込めない方が結果的に生きやすいのだと思う。

 

 

・プレゼントで貰ったジェラートピケのパジャマの肌触りがとても良いので寝坊してしまう。

 

 

・人間は機械に頼りすぎてどんどん弱く、そして愚かになっていく。加湿器を一日焚き忘れただけでやられた俺の喉がそれを証明した。

 

 

・はやくお雑煮が食べたい。

 

 

・お年玉をあげる歳になったことは認めない。

秋空き

 

秋はちょうどいい時間に夕焼けが見られて良い季節だと毎年思う。

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半袖はやや寒いくらいの朝、外を歩き鼻から空気を吸い込むと、つい先日までの暑さが嘘のような優しい冷たさを感じ、冷たくなったなぁ、秋だなぁと当たり前の感想を抱きながら満足する。

 

鼻腔の浅い所を擽る金木犀の匂いに気がつくと、この匂いを胸いっぱいに吸い込みたくなる。が、花に近づき意識的に嗅ごうとしても期待していたほど香らない。

 

意識の外から香るその匂い。

それは意識してしまった途端に逃げられてしまう。求めるものこそ逃げゆくものなのだ。

 

尾崎放哉の

「木犀に 人を思ひて 徘徊す」

という句を思い出す。

 

何となくぼんやりと、言わんとすることがわかる気がする。

 

そうこうしているうちにさっさと散ってゆく金木犀は「また来年ね」と言っているようである。

 

そういうわけで、金木犀の匂いを嗅ぐといつも勿体ないというか、もどかしいというか、そんな気持ちになる。

 

 

 

 

去年の今頃の金木犀は雨に散り、ほとんど香る暇がなかったと記憶している。

 

そして去年の今頃の自分は無職になったと記憶している。

 

1年は早い。

早すぎて何もできなかった。

 

いやほんとまじで何もできなかった……

 

 

ただただ、配送しながら待ち続けているだけの1年間であった。何も生み出せなかった。

 

2月から渡英の予定が6月、10月とどんどん延期になり結局キャンセル。 その間に運んだ冷蔵庫の数は約1000個。

 

自分の希望的観測が招いた結果ではあるが、約9ヶ月の無駄遣いは新卒の無駄遣いよりくるものがある。腰にもくるものがある。

 

目的があったからそれに縋り、踏ん張れてきた。

目的が無くなれば足元にも心にもぽっかり穴が空き、さすがに凹む。

 

 

もう運送業でもいいかもしれない。

休みも給料も他所と比べれば悪いかも知れないが、精神衛生という点で見れば抜群に良い。

トラックの運転は楽しい。

アホな客みてニヤニヤするのも楽しい。

同僚上司先輩には恵まれているし、毎日部活の延長のような生活をしながら金をもらい、快適ではないか。

うん、全然悪くない。職場も近いしもういいや。

 

 

 

 

 

 

 

なんて言うとでも思ったか!マヌケがァ~~~!


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生憎、ここで腐るようなクソザコメンタルはしていないのである。

 

配送業もいいがこのジョルノ・ジョバァーナには夢があるのだ。


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このまま待っていたところで渡英イベントが発生しないことが確定したというのは大きい。

 

イベントが来るかもしれないと思いながらダラダラ待機していたのがいけなかった。これこそが生産性のない生活の原因だった。

 

あと50回転回せば多分ペカると思いながらダラダラ打ち続けるジャグラーのようにいけなかった。

 

とにかく、待つことには飽き飽きした。

モラトリアム延長戦も最高の職場のおかげで1年間満喫した。

今年の残り約3ヶ月間で未来に繋がる能動的な事をしたい。

 

就職はしねぇよ。絶対にだ。

 

 

予定の空きは充分だ……

第3Rといこうじゃねぇか……モラトリアム!!

 

 

 

 

七月、雑記

 

文の推敲はなかなかに体力を使う。

わざわざ記事にする程でもないことを徒然と書く。

 

 

・バイト

 給料が10%あがった。ほぼ社員と同じことをしている。残業は約60h。全く苦にならない。思うに、ノリが高校の部活と殆ど変わらないからだろう。

 大卒が正規ルート扱いされている昨今だがルートから外れた者たちの方が幸せそうに見える。みんなもっと単純でいいんじゃないかとつくづく思う。

 

 

・クソ客

 社員と同じ仕事をするようになり以前よりも接客が増えた。それにより今まで気づかなかったタイプのクソ客を認知した。よくこんなのを捌けるなぁあの人たち、と感心した。みんなはプロが入らないって言ったら素直に諦めてね。というか、家具家電買うなら絶対に搬入経路の採寸してね。

 

 

 

・別府?

 先日、市営のプレハブみたいな住宅に冷蔵庫の納品に行った。GANTZのかっぺ星人みたいな男が芋と酒の空き瓶だらけの部屋から出てきた。

 

ぼく「先に置き場所確認させてもらいますね。」 

かっぺ「好きにせえや。」

 

立ちはだかるかっぺ。

 

ぼく「……入っていいですか?」

かっ「好きにせえ言うとるがな。」

ぼく「……失礼しまーす。」

「とりあえず芋と酒瓶どけてもらわないと搬入できないですね。」

っぺ「そんなもんお前がどかせや。」

ぼく「お客さんちの物触れないんです、冷蔵庫の中身も出してくださいね。」

 

キレるかっぺ。ネタになるなとウキウキのぼく。

そこで思い出した。明らかに金を持ってない風体で、商品が代引きの場合はで先に金を預かるように上から言われているのだった。

 

ぼく「代引きが4万、リサイクル料金が別に8千かかります。お先に頂きますね。」

かぺ「ほなら下ろしてくるわ、30分くらい待っとけ。」 

 

待てないし態度も悪いのでせめて煽ってみようと思ってしまった。

 

ぼく「片付け含めたら1時間くらいかかりますよね、待てません」

かぺ「ほならべっぷにせえ!」

ぼく「……はい?」

かぺ「べっぷ!!!」

ぼく「……べっぷ……?」

かぺ「べっぷにせえや!!!!」

ぼく「…………温泉…?」

かぺ「べ!!っぷ!!!」

右胸をぶん殴られた。

 

ぼく「あ、月賦ね!!!無理です!」

かぺ「じゃあ持って帰れ!!」

ぼく「わかりました~失礼します〜」

 

プレハブ前で荷主に撤退許可を乞う電話をしている間、窓からずっと睨んでいて少し命の危険を感じた。次に殴られるような事があったら被害届を出してみたいと思う。バイト代より稼げるかもしれん。

 

 

・後輩

PCを買いに行った際、高校から仲良くしている後輩にお供してもらった。NZへの交換留学の際に知り合った。かなり賢いのにどこか抜けていてかわいい奴。賢いので予備校も行かず国公立に受かった。抜けているので留年した。シルエットも雰囲気も自分と似ているらしい。妙な程に気が合う(同じタイミングで同じことを考えていることがよくある)のでPC選びでもクリティカルな意見をくれた。安くは無い買い物。そういう時に意見を求めたい人が居ることを嬉しく思った。

 

 

・ドールケーキ

大学の友人の誕生日をゼミ同期で祝った。一万もするドールケーキをプレゼントした。バービー人形がケーキを纏っている。というかケーキにバービーがぶっ刺さっている。準備している側が一番楽しんでいたと思う。

 

 

山頭火

幼い頃から通っていた静岡の海岸や食事処に行った。東京から数時間運転してやっと海が見えた時に「山は街は梅雨、晴るる海のささ濁り」という山頭火の句を思い出し、何気なく調べてみたら近場に句碑があるという。何ヶ所か巡った。何か縁があるのではと思えた。

 


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・濡れる

屋外作業が多いのでとにかく濡れる。

天気が悪けりゃ雨で、天気が良けりゃ汗で。

雨か汗か。Ame or Ase.

 

 

・花々 

紫陽花が散った。結局写真を撮らなかったな。

百日紅が咲き始めた。近所に百日紅だけ咲いている土地を見つけた。もう少ししたらかなり綺麗だろう。楽しみだ。 

白いサルスベリはなんて書くのだろうとふと思い、調べてみると百日白と書くらしい。予想通り。

 

 

 

また月末に書くかもしれない。

普通の記事になるかもしれない。

次のトピックは母か弟になるかもしれない。

他にリクエストがあれば書くかもしれない。

夜霞と街灯と紫陽花

 

俳句が好きだ。

最初は知識人ぶってイキっていただけだったがいつの間にか本当に好きになっていた。

未だに大学の友人とおふざけでエグい下ネタの句を詠み合ったりしている。お前の事だよ佐々木。

 

いつの間にかではないな。

配送業についてからだ。

 

四季折々の風景眺め放題の仕事故、共感できる一句に出会いやすいからだろうと思う。

 

特に花についての句が好きだ。お気に入りを何句か挙げたい。

 

影は滝 空は花なり 糸桜

手折らるる 人に薫るや 梅の花

朝顔に つるべとられて もらい水

散れば咲け 散れば咲きして 百日紅  加賀千代女

 

水草の 花の白さよ 宵の雨  正岡子規

 

春の夜は 桜に明けて しまひけり  松尾芭蕉

 

 

百日紅(さるすべりって読むよ、読めた?)と水草の句は一押しのバンド、ヨルシカの曲にも引用されている。

 


ヨルシカ - 雨とカプチーノ(Official Video)

 

花々を見てふと頭にフレーズが浮かぶ感覚は気持ちがいいものだよ。

 

 

本当はもっと早く書こうと思っていた題材だった。

春、秩父へ配送に行ったとき、雨上がりの遠くの山から湯気が立っていた。

なんでもない景色ではあるのだが

「春の山のうしろから烟が出だした」

という尾崎放哉の句を思い出した。それ以来この句はお気に入りであり、記事を春真っ盛りに間に合わせたかったのだが、留学の度重なる延期でメンタルがやられっぱなしだったため筆が進まなかった(ブログで筆という表現をしていいのだろうか)。そしてこの句もヨルシカの最新曲に引用されている。

 


ヨルシカ - 思想犯(OFFICIAL VIDEO)

 

なんだか横取りされたようで悔しいような、同じ句を知っていて嬉しいような気持ちであった。

 

 

ようやく書く気になったのは紫陽花が綺麗だったから。花弁が四枚だから別名は四片。ヨヒラと読む。

 

紫陽花といえば正岡子規

「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」

という一句だろう。

日々変わる紫陽花の花弁の色を「誠・嘘」と表現したことには感服する。

ブログ書こう、この本読もう、勉強しよう、部屋掃除しよう、ちゃんと起きよう、スロット辞めよう……明日を迎える度に嘘になっていく今日の誠をいくつも重ねて、気づけば散りつつある紫陽花。流石にもう腐っている場合じゃないと勝手に紫陽花で、この一句で奮いたった。というより焦った。

 

 

さて、先に挙げた尾崎放哉だが、

「咳をしてもひとり」が有名。

傲慢でアル中で人を嫌っていた男が晩年に病床で詠んだ句には寂しさと、人に理解されなかったことへの恨みを感じる。

 

同じく自由律俳句の俳人種田山頭火。放哉と同じく家柄も学歴もあったにもかかわらず世捨て人のような生活をしていた。

そんな彼が晩年に作り上げた自選句集には、放哉の句に寄り添ってと前置きされたこんな句がある。

 

「鴉啼いてわたしもひとり」

 

ただの一文字にこれほどまでに想いを、意味を感じたことはない。

最近知ったことの受け売りのようなものだがとても好きな話なので書きたかった。

 

 

一時狂ったように聴いていた曲がある。

 

自分が楽に生きたいから今日も逃げ続けたんだろ

並にできないから 人になれないから

それが言い訳だろうとほっといてくれよ

 

という詩がかつてメンヘラループ地獄にいた自分に刺さり、一人で凹んで気持ちよくなったりしていた。書いててキツい。書いてる時に当時の戦友からLINEが来て尚キツかった。お前の事だよ森山。当時の話はいつか書く。

 

この歌には先に挙げた「紫陽花・咳・鴉」の三句が引用されていることを思い出した。

タイトルは「ヨヒラ」。

仕事終わりの帰路で久しぶりに聴いた。自分の変化もあるだろうが、たった一文字に込められた意味を知るだけでずいぶん違う意味の曲に感じた。

夜霞にぼやけた街灯がぼんやりと紫陽花を照らしていた。滅多に味わうことのないだろう贅沢な体験をした夜だった。

 

 


ヨヒラ / 初音ミク

 

この曲の作詞作曲者はn-buna、ヨルシカの作詞作曲者その人である。

 

結局何が言いたいかって?古参アピールと布教だよ。

 


夜明けと蛍 / ナブナ

 

 

追記

この季節はこういう空が見られるから良い。明日も空が綺麗だといいなと思うだけ。

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やさぐれ無職と新型コロナ

桜も雪に散り葉桜が目立つ今日この頃。

 

4月から社会人になった人もいるなか、自分は4月からも無職、最近は専らドラム式洗濯機を運んでいる。新生活への期待と不安など微塵もない。


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しかし週6で働き月30万前後稼いでいるので、もはや無職ではない気もしている。もはやアイデンティティと化した『無職』という称号すらも薄れていく。俺は一体なんなんだ。

 

 

 

さて、自分は仕事が嫌だったからという理由だけで無職道を歩むことになったのでは無い。

 

1つ目の目的(目的という言葉は不適な気もするが)は犬の死の看取り。

自分が飼いたいと言ったことから始まり、人生のほとんどを彼女と過ごした訳だから最後は一緒にいたかった。仕事は何回でも変えられるが彼女の変わりはいない。前職場には犬への愛情など理解できないだろう鉄仮面しかいなかったので看取ることは難しいと思った。これは誰にも言っていないが最大の目的であった。

 

 

2つ目の目的は5月の渡英。

英語講師として働く中で、人に教える前に自分がもっと学びたくなった。ていうか、教わる気がない糞ガキ共に心血注いでやるのが馬鹿らしくなり、本当に学びたい自分を救ってやりたくなった。なにより、やはり映画の翻訳をやりたいという思いが奥底にこびりついて拭いきれなかったのだ。受験生だった彼らには申し訳ない気もしなくはないが、やはり人間エゴを押し通してなんぼだと思うので恨みっこなしでお願いします。

 

 

1つめは達成した。2つめはコロナで延期。

というか、多分中止になる。仕方ないことであるが、動揺した。このタイミングでは就職に切替えることは難しい。なにより渡英は諦められない。絶対行きたい、が、行くにしてもいつになるか分からない。つまり無職延長コースなのだ。

 

自分は実家暮らしで親の脛がふにゃふにゃになるまでしゃぶり続けているが、親は何も言わない。

それが逆にきつい。

そして彼女は『世間的に言ったらクズ寄りだよね……私はそう思わないけど……!』と言う。

いやフォローになってないし思ってるやんそれ。これは普通にきつい。

 

ずっと楽しみにしていたラストオブアスの続編も延期になった。まぁパンデミックで人類滅亡寸前の話だから分からなくはないが。

 

要は希望が尽く貪られたわけだ。

自分がいくら落ち着いて考えてみても、コロナくんが落ち着いてくれない限りは身動きがとれないと分かるだけ。何かしなくてはと焦るも無駄、何もできない……

せめて金は稼がなくては、何かしなくてはと始めたすき家の夜勤も一日目で辞めた。いくらなんでも働きすぎだ。血迷いすぎだ。それにすき家夜勤なんて無職感が強すぎる。

 

やはりトレンドの自粛をしながらNetflixに潜るしかないのか。

 

 

 

 

いや……

 

あるではないか。

 

何を弱気になっている。仕事を辞めた時のあのイキりっぷりはどうした!!

 

 

今の俺は背骨だけじゃなく心も折れている!(まじで折れてる)

頑張れ岩村頑張れ!俺は今までよくやってきた!俺はできる奴だ!そして今日も!これからも!折れていても!俺が挫けることは絶対にない!


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オロパタジンでぼんやりする意識の中で輝く1つの光。 進め、行け、チャンスだと鼓舞する豆電球のように暖かい光……

 

いくぞ、無職の呼吸、壱の型……

 

 

 


GoGo!!ランプ!!!!


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