Here, My Dearはマーヴィン・ゲイというミュージシャンが出したアルバムのタイトルである。
マーヴィン・ゲイといえばこれ
キャリアと私生活でなんだかんだあった彼は泥沼離婚の費用を払うためにアルバムを作成した。それがこのアルバム、Here, My Dearである。つまり『ほらよ、離婚費用だ』って感じ。
あまりにも私情・私怨が含まれた曲ばかりなので評論家からは酷評らしいが、それを表現してこそのアーティストなのでは?と思う。少なくとも、楽器の弾けない連中がPCだけで作った現代日本の売れ線とSNSバズだけ意識したゴミみたいな打ち込み音楽よりは『音楽』していると思うがね。YOASOBI。お前のことだよ。
嘘だよごめんね、初期は好きだったよ。
あとAyaseのソロは好きだよ
60-80年代くらいの文化で、洋楽なり洋楽のタイトルを意訳した変な邦題がつくことがあった。
『懐かしのラヴァーボーイ』
『禁じられた愛』
『今夜はビートイット』ださい。
『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ』正気か?
マーヴィン・ゲイの『Here, My Dear』も邦題が付けられた。その名も『離婚伝説』。
慰謝料のためのアルバムにつけるネーミングとしてはこの上ない。
そしてこの邦題から名前をとった俺的イチオシアーティストがずばり『離婚伝説』
優しくメロウな音、押し付けがましくないハイトーンVo.から来るレトロ感。
予想を裏切りながらもこれしかないだろって所にビシッと流れる音運びのセンス。
衒いもカッコつけもない素朴な美しさがある。
詩もいい。
ボカロ上がりが台頭している現在は耳馴染みのない言葉を『それっぽさ』を出すために無理やり入れている(米津くらいから始まった気がする)ことが多いため、歌詞が頭に入ってこない。
が、離婚伝説の歌詞は語りかけてくるような優しさがあるため割と直ぐ歌詞を覚えてしまった。
曲中に唐突にぶち込まれるカッコつけのためだけの英語が特に嫌いなのだがそういう要素が全くない。
曲はもちろんMVまでもセルフプロデュースだというから驚きだ。
横の繋がりが強い音楽業界で不利に働かないことを切に願う。
最後に一押しの曲を。
落ち着いたメロディと切ない歌詞に優しさのあるハイトーン、もはや懐かしの半音上げからのフェードアウト……彼らの持ち味が詰まった現状最高傑作だと個人的には思っている。シングル曲じゃないというのが驚きだ。是非MVを作って欲しい。
そういえば最近結婚式があった。俺の。
選曲にこだわった。Aimerばっかだった。
yume日和(ワンニャン時空伝の曲)は世代の人が多かったみたいで大盛り上がり。
Boz ScaggsのWe're all alone(ふたりぼっちとも、人は皆ひとりぼっちともとれるタイトル。あえて含みを持たせた)は洋楽ファン達と親父にぶっ刺さり。
プロフィールムービーはガンダムUC挿入歌のNext 2 U。一矢しかわからん。
中座後の新郎再入場にはQueenのAnother one bites the dust。ジョジョ4部のバイツァダストの元ネタ。邦題?
『地獄へ道ずれ』だよ。